カレンダーには日曜始まりや月曜始まりといった違いがあることをご存知でしょうか。
知っていても気にしたことがないという方が大半でしょう。
この点はカレンダーを作成する際にも困ります。
多くの方があまり気にしていなかったであろう、カレンダーで週が始まる曜日について解説いたします。
□日曜始まりと月曜始まりの起源
日曜から曜日が始まるという考え方は、キリスト教から来ていると考えられています。
キリスト教にはイエスが一度死んでから復活するという逸話があり、イエスが復活した曜日が日曜日でした。
そのため、キリスト教では日曜日は仕事を休んで儀式を行う安息日となっています。
復活の日であり安息日である日曜日が、キリスト教の考えでは週の始まりなのです。
この考え方は日本やアメリカで広く取り入れられました。
特に日本では明治時代にこの考え方が広まり、今では労働基準法においても週の始まりは日曜と認識することが多いようです。
キリスト教が主要ではない日本でこのようになっているのは驚きですね。
一方、キリスト教の多いヨーロッパでは、広く月曜始まりが採用されています。
その理由として、ISOという国際機関では月曜日を週の始まりにするように勧告が出されているからです。
そのため、EU加盟国のほとんどが月曜始まりを採用しています。
□日曜始まりのメリットとは?
日本のカレンダーは日曜始まりになっていることが多いです。
使いにくいと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、日曜始まりにはいくつかのメリットがあります。
まず、1週間の準備ができるという点は大きなメリットでしょう。
1週間が日曜日から始まると認識していれば土日の休みを両方無駄にすることなく、日曜日は1週間の準備をする日だと認識できるでしょう。
また、ルーティンが崩れにくいといったメリットがあります。
一般的に月曜日は週の始まりというイメージがありますが、振替休日や祝日により月曜日は休みになることが多いでしょう。
一方で、日曜日は大半の場合は休みです。
そのため、休みかそうでないかわかりにくい曜日よりも、毎週休みである曜日を1週間の始まりにする方がルーティンは崩れにくいのです。
□まとめ
普段何気なく使っているカレンダーですが、その並びには宗教が関係していたのです。
また、日曜始まりは使いにくいと考えていた人もいらっしゃるかもしれませんが、考え方次第ではメリットにもなります。
日曜始まりを有効活用して、充実した1週間を過ごしましょう。