季節を感じる日本の暦について<5月>

今年も気がつけば5月。
雨も増えてきておりますが、日中は歩いているだけで汗ばんでくる陽気が続いています。
これから梅雨に入り、そして夏に移り変わっていく今の季節はなんだか気持ちが前向きになっていく気がします。
そんな5月ですが、暦の上ではどのようなイベントがあるのでしょうか。
今回は5月の旧暦についてご紹介していきたいと思います。

□立夏<二十四節気>

5月に入りすぐ訪れるのが立夏。
だいたいゴールデンウィークの時期に重なることが多く、今年は5月5日こどもの日にあたります。
例年の傾向としてゴールデンウィークは好天に恵まれることが多い気がしますが、ここでさらに「大型連休」「夏の始まり」が重なることで、より一層祝祭感が増す気がするのは筆者だけでしょうか。

□小満<二十四節気>

立夏とはうってかわり、あまり耳馴染みがないこの小満(しょうまん)という節気。
今年は5月21日にあたります。
その言葉の意味には諸説ありますが、日光を浴びた植物、動物がすくすくと育って満たされる様子を表しているそうです。
暖かい時期を示すにはこれ以上無い表現ではないでしょうか。

□八十八夜<雑節>

童謡『茶つみ』で登場するため、大人はもちろんのこと子供たちにも比較的馴染みがあると思われるこの「八十八夜」。
実はこれは5月の雑節のことを指しています。
この八十八夜は立春から数えて88日後にあたる日であり、今年は5月2日です。
茶つみの歌にあるように新茶のシーズンでもあり、「八十八」は掛け合わせると「米」になることから(88歳のお祝いを「米寿」と呼ぶのと同じです)農作物を育てるにあたって縁起が良い日ともされているようです。

このように挙げてみると5月特有の温暖で過ごしやすい時期がそのまま暦にも示されており、なんだか温かみを感じますね。
そして来月は梅雨時である6月。
一体どのような旧暦があるのでしょうか。

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