お祭り用の日めくりカレンダー

突然ですが筆者はいわゆる「東京の下町」に居を置いております。
この一帯では毎年大規模なお祭りが開催されており(ここ数年はコロナの影響で中止を余儀なくされておりますが)、各地からたくさんの神輿が列をなしてやってきます。
なぜカレンダー工房のコラムでお祭りのことを取り上げるのかというと、ここにもカレンダーが関わっていることを発見したためです。
ということで今回はお祭りとカレンダーの関係についてご紹介したいと思います。

とある日のこと、家族で近所の料理店で食事を取った日のことでした。
このお店は元は古くからあるお寿司屋さんであり、今では予約3ヶ月待ちという非常に人気な創作料理店です。
その店内の壁面にはなぜか大量の日めくりカレンダーがかけられており、気になって数えてみたところその数はなんと15冊にものぼりました。(おそらく他にもあるはず。)

「なぜここまでたくさんの日めくりカレンダーが?」と疑問が沸いたところでその答えは比較的簡単に明らかになりました。
これらの日めくりカレンダーに共通していたのはそのどれもが「木札」に取り付けられていたということ。
そしてその木札には町会やお祭りの団体を示す「〇〇連」、あるいは協賛と思われる企業名といった表記がなされていたということ。
そしてここは毎年大規模なお祭りが繰り広げられる下町ということで、どうやら町会同士で自分たちの日めくりカレンダーをトレードしてそれを飾っておくという習慣があるようです。

筆者自身はそもそもお祭りの文化に明るくないこともあり、このような習慣があることに軽い衝撃を受けるとともに、専用(木札つきタイプ)の日めくりカレンダーが存在するということに大きな感銘を受けたのでした。

それにしても十数冊を超える日めくりカレンダーを毎日一枚ずつめくっていくというのはなかなか骨のいる作業ではありますが、日めくりならではの良さを存分に味わえそうですね。