季節を感じる日本の暦について<10月>

早いもので本格的な秋の訪れを感じる時期になりました。
暑かった夏から急激に季節が移り変わる時期。
食欲の秋、読書の秋など、「秋」は折に触れて様々なところで取り上げられている印象がありますが、暦においてはどのようなものがあるのでしょうか。

□寒露(二十四節気)

9月の秋分の日から数えて15日目の日を指し、今年は10月8日がこの日にあたります。
夏が完全に過ぎ去り秋に移り変わることで気温が下がり、草や葉っぱに露が着き始める頃。
農家では本格的な収穫が始まる時期でもあるため、暦としても刻まれています。
この日を境にさらに秋は深まっていきます。

□霜降(二十四節気)

毎年10月23日~11月7日頃の立冬までの期間を指します。
秋がより一層深まり、冬の足音が聞こえ始める時期、朝晩の冷え込みによって霜が降り始める頃です。
地方によっては「初霜」を観測したというニュースが聞かれ始める時期でもありますね。
冬を目前にして色付く紅葉など、お出かけにも最適なシーズンです。

□土用(雑節)

年に四回ある土用ですが、10月には「秋土用」として暦に刻まれています。
立冬前の18日間が秋土用であり、今年は10月20日からが土用の入りにあたります。
ちなみに土用の間は「土を動かしてはならない」「新しいことは避ける」といった言い伝えもあるようです。


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これから大きく季節が移り変わる10月。
肌だけではなく暦でもその季節の変化を感じてみてはいかがでしょうか。