季節の移り変わりをカレンダーで感じ取ろう

今年も気がつけばもう6月。
6月といえば祝日がないことや梅雨の訪れなどナーバスな印象が強い月ですが、それは言ってみれば季節的な変化が多いということ。
カレンダーには現行暦であるグレゴリオ暦の他にも日本独自ともいえる旧暦があります。
この旧暦をよく見てみるとその季節の切り替わりというものがしっかりと記されており、視覚的に季節を感じとることができます。
そこで今回は6月の旧暦における季節の表記についてお送りします。

□芒種

稲や麦といった穀物の種をまく時期を指す雑節(※季節の移り変わりを示す暦)です。
実際の種まきは4月末~5月上旬、だいたいゴールデンウィーク頃に行いますが、新暦(グレゴリオ暦)に切り替わったことで、暦のうえでは6月5~6日頃にあたります。

□入梅

梅雨入りの時期を指す雑節です。
昔から梅が実る時期と雨季が重なることもあって「梅」の字が使われているとされています。
毎年6月10~11日頃に該当し、この日を境にいよいよ本格的な梅雨が訪れます。

□夏至

一年のあいだで最も昼が長く、夜が短い日です。
この日を過ぎるといよいよ本格的な夏が到来します。
ちなみに「夏至」やその逆の「冬至」「大暑」といった表記のことを<二十四節気>と呼びます。
これは太陽の動きをもとにして古代中国で作られたものです。


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こうして雑節や二十四節気を意識してカレンダーを見てみると、農作業こそが生活の糧であった昔の人々の生活が浮かび上がってくるようです。
憂鬱な6月もこうして暦で見てみると、とても風情があって良いものだなと感じました。