季節を感じる日本の暦について<8月>

本格的な夏を迎え、日々猛暑が続いております。
かと思えば、急に涼しくなり大雨が続くなど、ここ数年の間でさらに気候が変化してきているような感じがします。
このような気候の変化を昔の人も感じていたのでしょうか。
その手がかりに繋がるかどうかは分かりませんが、7月に続いて8月の旧暦について取り上げてみたいと思います。

□立秋(二十四節気)

8月7日頃には暦の上では秋になります。
まだまだこれから暑くなる時期ではありますが、この日を境に夏の暑さは「残暑」と呼ばれるようになります。
これからお盆など夏の終盤に向けてラストスパートともいえるシーズンに入ります。
夏の思い出をたくさん作りたいですね。

□処暑(二十四節気)

毎年8月23日頃には「処署(しょしょ)」があります。
字から察することができるようにこの日を境に夏の暑さが和らぎ、徐々に秋の空気に変わっていくことを指します。
とはいえ、冒頭で述べたように近年は少し気候が変わってきていることもあり、まだまだ暑い日は続きます。
気持ちの中だけでも涼やかな気分でいたいものですね。

□二百十日(雑節)

毎年9月1日頃に迎える雑節ですが、今年は8月31日にあたります。
立秋から数えて210日経過した日を指しますが、例年この時期は台風が襲来する時期であるため、農作物を守るためにこの日を暦に入れたそうです。


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以上、これらが8月における旧暦です。
昔の人もやはり夏の暑さには充分気をつけていたことが伺えますね。
これからはさらに季節を感じられる秋に向かっていきます。
暦の上ではどのように表現されているのか、引き続きご紹介していきたいと思います。